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イントロダクション

MagicMark™ XP Western Protein Standardによりブロット上のタンパク質マーカーバンドを直接、可視化することが可能です。タンパク質修飾や特別な検出試薬を必要としません。MagicMark™ XP Western Standardタンパク質は、IgG結合部位を形成する融合タンパク質として、E. coliを用いて組換え合成しています。

主な特徴は以下の通りです:

  • MagicMark ™ XPは 20~200 kDaの範囲の9個の組換えタンパク質からなります
  • ウェスタンブロッティングにおける分子量の推定に適しています
  • ready-to-useフォーマットで提供されます
  • アルカリホスファターゼまたはペルオキシダーゼに対応する、発色、化学発光、蛍光のいずれの検出試薬でも利用できます  
  • SimplyBlue™ SafeStainまたは他のCoomassie®染色を用いてSDS- PAGEゲル上でも可視化できます

仕様

  • 内容物: 250 µl のMagicMark™ XP Western Protein Standard
  • ストレージバッファ: 125 mM Tris-HCl、 pH 6.8;10 mM DTT; 17.4% グリセロール; 3% SDS; および 0.025% ブロモフェノールブルー
  • 保存: -20°Cで保存凍結融解の繰り返しを避けるため、少量に分けて保存。

Ordering Information

Catalog # Name Size Price (USD) Qty
LC5602 MagicMark™ XP Western Protein Standard, 250 μL Each
396.00

使用方法

MagicMark™ XP Western Protein Standardはready-to-useフォーマットで提供されます。泳動前に加熱や還元処理を行う必要はありません。

  1. 適切なSDS -PAGEミニゲル上に2~10 µlのStandardをセットして下さい。 お客様の実験条件に最適な量を決めるため、異なる量でテストすることをお勧めします。  

  2. Standardの至適量は、お客様の抗体の種類や検出システムの感度で異なります。
     


  3. サンプルをセットし、電気泳動を実行して下さい。

プロトコル - ブロッティングおよび染色

ブロッティング

  1. 適切な膜にタンパク質を転写して下さい。

  2. ブロットのブロッキング、一次抗体のインキュベーションおよび(必要に応じて)二次抗体インキュベーションのステップを行います。

  3. メーカー推奨の発色、化学発光、または蛍光検出システムを用いてタンパク質を可視化します。 検出後、タンパク質マーカーバンドを確認して下さい。

MagicMark™ XP Western Standard タンパク質の移動度は、事前に染色されたマーカーや未染色のマーカーと一致しない場合があります。

染色

SimplyBlue ™ SafeStainまたは他のCoomassie®色素を用いてゲルを染色した後、ゲルを脱色します。

SeeBlue® Pre-stained Standard

とのプレミクシング
電気泳動をモニターするため、 5 µlのSeeBlue® Pre-stained Standard (カタログ番号 LC5625)と10 µl のMagicMark ™ XPWestern Standard をプレミックスします。

SeeBlue® Pre-stained Standardとのプレミクシング

電気泳動をモニターするため、 5 µlのSeeBlue® Pre-stained Standard (カタログ番号 LC5625)と10 µl のMagicMark ™ XPWestern Standard をプレミックスします。

MagicMark™ Standardsの抗体へのアフィニティ

種類
MagicMark™のアフィニティー
ヒト、ウマ、ウシ
++++
ブタ、ウサギ
+++
ヤギ、ヒツジ、ハムスター、モルモット、ラット、マウス
++
ニワトリ
+




5 µl のMagicMark™ XP Western Protein Standard を NuPAGE®4~12% Novex 4-12% Bis-Tris Gel (A) またはNovex® 4-20% Tris-Glycine gel (B)上に泳動し、ニトロセルロース膜上にブロットし、WesternBreeze® Anti-Rabbit Chemiluminescent Kitを用いて検出しました。

トラブルシューティング

Western SMagicMark™ Western Standardを用いた実験のトラブルシューティングについては以下の情報を参照下さい。For troubleshooting Western blotting and detection, refer to the manufacturer’s recommendations.

問題
原因
対処方法
シグナルが弱いまたはない
検出試薬がワークしない
検出試薬が適切にワークしているか確認します。最良の結果を得るため抗体濃度を至適化します。
 
使用するStandardの量が少ない
より多くの量のStandardをゲル上に泳動させます。
 
転写が悪い、または不完全
転写条件を至適化します。
 
酵素標識抗体がMagicMark ™タンパク質に効率的に結合しないことがあります
未修飾の一次抗体を使用後、酵素結合二次抗体を添加して下さい。注意:弊社の Anti-myc-AP/HRPおよびAnti-V5-AP/HRP AntibodiesはMagicMark™ タンパク質に結合しません。
スメアまたは不明瞭なバンド
量が多すぎる
Standardの量を減らします。
 
抗体の濃度が高すぎる
メーカー推奨の希釈にするか、ドットブロッティングにより、最適な抗体濃度を決めます。

 

LC5600.pps  MAN0001518   12-May-2010