Thermo Scientific Pierce Biotin 3' End DNA Labeling Kitは、非放射性電気泳動移動度シフトアッセイ（EMSA）やその他の核酸検出法で使用するために一本鎖DNAプライマーをビオチンで標識するためのキットです。

DNAビオチン化手順では、末端デオキシヌクレオチド転位酵素（TdT）を使用して、テンプレート非依存ヌクレオチドの一本鎖DNAの3'-OH末端への導入を触媒します。TdTは一本鎖DNAの基質の選択性を示しますが、効率は低いものの二本鎖DNAに3'オーバーハングおよび平滑二本鎖を標識します。

ビオチン3’末端DNA標識キットの特長：

•非同位体標識により、危険な放射性物質や処分の難しい廃棄物の問題を解消
• 1～3個のビオチン化リボヌクレオチドをDNA鎖の3'末端に結合させることで、タンパク質のハイブリダイゼーションの阻害や配列特有の結合の阻害を低減
• ビオチン標識プローブは1年以上安定性を維持
• 迅速（約30分）かつ効率的な標識手順

ビオチン3'末端DNA標識キットは、1～3個のビオチン化リボヌクレオチド（ビオチン-11-UTP）をDNA鎖の3'末端に組み込むように最適化されています。この標識戦略には、ビオチンをプローブの3'末端に局在化するという利点があります。そうすると、タンパク質のハイブリダイゼーションや配列特有の結合が阻害される可能性が低くなります。ビオチンで標識化したDNAプローブを使用すると、電気泳動移動度シフトアッセイ（EMSA）、ノーザンまたはサザンブロッティング、コロニーハイブリダイゼーション、in situハイブリダイゼーションなどのさまざまなアプリケーションで非同位体検出が容易になります。