Sf-900™ II SFMは、Spodoptera frugiperda(Sf9およびSf21)細胞の増殖と維持、また、バキュロウイルス発現ベクター系(BEVS)を用いて発現させる組換えタンパク質の大量産生に最適化された、無血清、無タンパク質の昆虫細胞培養培地です。この培地は、浮遊培養と単層培養のどちらにも適応し、他の鱗翅目の細胞増殖にも対応します。Sf-900™ II SFMの特長:
長期・高密度培養に優れた性能を発揮 Sf-900™ II SFMで増殖されたSpodoptera frugiperda(Sf9)細胞は、9~12 x 106細胞/mLの最大細胞密度を達成し、他社製培地やグレース培地よりも大幅に改善されています(製品マニュアルを参照)。Lymantria dispar(マイマイガ)およびTrichoplusia ni(Tn-368、イラクサギンウワバ)細胞株でも、最大細胞密度の20~100%の増加が観察されています。Sf-900™ II SFMは、20継代を超える培養に対応します。
組換えタンパク質産生用に最適化 従来の組換えタンパク質の発現には、10% FBSを添加したグレース培地が使用されてきました。Sf-900™ II SFMは、Sf9および他の鱗翅目の細胞増殖、昆虫ウイルスおよびrDNAタンパク質の産生用に改良された、無血清、無タンパク質の昆虫細胞培養培地です。
無血清、無タンパク質、そのまま使用可能な培地 SF-900™ II SFMは、無血清の無タンパク質培地であるため、目的のタンパク質を簡単に精製できます。Sf-900™ II SFMはそのまま使用可能です。血清、グルタミン、界面活性剤を添加する必要はありません。他の市販の無血清培地に順応させた細胞は、通常、それ以上の順応を行わずに、直接Sf-900™ II SFMに継代できます。通常、細胞は血清含有培地からの順応が必要です。
バイオリアクター培養にスケールアップ可能 大規模細胞培養システムにおけるSf-900™ II SFMの有用性は、5 LのCelligen™ バイオリアクターで実証されています。rAcNPVによる感染を行い、rβ-GalおよびrEPOが生成されました(製品マニュアルを参照)。
製品の使用 製造プロセスでGibco™ Sf-900 II SFMをしており、FDAに申請を提出するお客様は、当社のタイプIIドラッグマスターファイル(DMF)を参照するために、当社に閲覧許可状を請求できます。 cGMP準拠の製造および品質管理システム サプライチェーン継続性のため、Sf-900 II SFMは、ニューヨーク州グランドアイランドと英国スコットランドにある2施設で製造されています。どちらもcGMP製造要件に準拠した施設であり、ISO 13485認証を取得済みで、FDAに医療機器製造業者として登録されています。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.
仕様
細胞株
Sf21, Sf9
細胞タイプ
Insect Cell
分類
Protein-free, Serum-free
形状
Liquid
製品タイプ
Insect Cell Serum Free Medium (SFM)
Serum Level
Serum-free
添加剤あり
Glutamine
グリーン機能
Sustainable packaging
製品ライン
Gibco™, Sf-900™
数量
500 mL
出荷条件
Room Temperature
種
S. frugiperda, Spodoptera frugiperda
組成および保存条件
Storage conditions: 2°C to 8°C. Protect from light Shipping conditions: Ambient Shelf life: 12 months from date of manufacture