™ QRT-PCR用SuperScript III第一鎖合成SuperMix™は、SuperScript III Reverse Transcriptaseの高温処理能力を、リアルタイム定量的RT-PCR（qRT-PCR）で使用する第一鎖cDNAの合成に最適化されたSuperMixフォーマットで提供します。2X反応ミックスと酵素ミックスの2つのチューブを使用するだけで、時間をかけずに簡単に反応させることができます。

酵素ミックス
RT酵素ミックスに含まれるSuperScript™ III Reverse Transcriptaseは、RNase H活性を低下させ、熱安定性を向上させるように設計されたM-MLV RTの一種です。この酵素は42～60℃の温度範囲でcDNA合成を行うために使用でき、他の酵素よりも高い特異性やcDNAの収量が得られ、完全長産物の量も他の逆転写酵素より多くなります。SuperScript™ III RTはリボソームRNAや転移RNAによって大きく阻害されないため、全RNAからのcDNAの合成に使用できます。RNaseOUT™組み換えリボヌクレアーゼ阻害剤（酵素ミックスに含まれる）は、RNA調製時のリボヌクレアーゼの混入によるターゲットRNAの分解を防ぐRNase阻害タンパク質です。

反応ミックス
2X RT反応ミックスには、qRT-PCR 用に最適化されたバッファー処方にオリゴ（dT）20、ランダムヘキサマー、MgCl 2、dNTPが含まれます。大腸菌RNase H は、第一鎖合成後のcDNA:RNAハイブリッド分子からRNAテンプレートを除去するために、キットに別のチューブとして用意されています。これはqRT-PCRの感度を向上させることが示されています。

SuperScript™ III第一鎖合成SuperMixの使用
このSuperMix製剤は、qRT-PCRにおいて10コピー以下の標的遺伝子の定量に使用できます。この幅広いダイナミックレンジにより、最大1 µgのトータルRNAから高コピーmRNAを正確に定量できます。試薬は、各20 µLで50または250回の増幅反応分提供されています。