PureLink™ Viral RNA/DNA Mini Kitは、血清、血漿、脳脊髄液などの細胞不含サンプルからウイルスRNAまたはウイルスDNAを迅速かつ簡単に単離できるように設計された核酸精製システムです。開始時のサンプル量は500 μLまで、溶出量は10 μLまでそれぞれ可能であり、これによって核酸を50倍に濃縮できます。PureLink™ウイルスRNA／DNAミニキットを使用して得られた高い標的濃度は、リアルタイムPCRやエンドポイント分析などのダウンストリーム検出手順において高い感度と精度を提供します。特別に調製されたバッファーは、RNAまたはDNAの精製を可能にし、1つのシステムですべてのウイルス抽出サンプルに使用することができます。さらに、キットには十分な量の溶解バッファーが用意されており、大量のサンプルで開始することができます。

メリット：
•高濃度のウイルス核酸が得られるため、検出感度が向上します。500 µLのサンプルから開始でき、わずか10 µLのボリュームで溶出します。
• 1つのキットで、ウイルス抽出の完全なソリューションを提供します。RNAウイルスとDNAウイルスの両方を抽出、濃縮できます。
• スピンカラム技術 - 迅速かつ容易な精製と優れた再現性を実現（図1）
• リアルタイムPCRやエンドポイント解析などのダウンストリームアプリケーションに最適な高品質のDNAおよびRNAを生成します。
Ct値は、PureLink™ Viral RNA/DNA Mini Kitで調製したサンプルのほうが一貫して低く（図2）、高い感度を示します。

さらに、Q社のキットで調製したサンプルは200 pfuで横ばいになったのに対し、20 pfuまで正確な定量が可能でした。結果は、ウイルスRNAの回収率が向上し、定量増幅の全体的な一貫性が向上したことを示しています。

PureLink™ Viral RNA/DNA Mini Kitで調製したDNAでは、Q社のキットで調製したDNAと比較して低いCt値が得られ（図3）、ウイルスDNAの検出感度が高いことが示されました。データは、PureLink™ウイルスRNA／DNAミニキットが競合他社のキットと比較して、Ct値が非常に低く、20 pfuまでDNAを回収できることを示しています。

PureLink™ウイルスRNA／DNAミニキットでは、EZ1キットと比較して一貫して低いCt値の標的分子が得られ、場合によっては、4サイクル早くなることもあります（図4）。矢印は、Ct値を生成できなかったサンプルを示しています。合計で、48サンプル中14サンプルがBioRobot EZ1で処理されたときにCtを生成できませんでした（29%）。一方で、PureLink™ウイルスRNA／DNAキットでは、Ctを生成できなかったのは3サンプル（6%）のみでした。

ウイルスRNAまたはウイルスDNA検出を強化するため、PureLink™ウイルスRNA／DNAミニキットは、推奨容量を使用した他社製品と比較して、Ct値が低く、核酸回収率が高いことが実証されています。PureLink™ウイルスRNA／DNAミニキットは、サンプル量、溶出量、ウイルスの種類に柔軟に対応できるため、ウイルスRNAまたはウイルスDNAの精製に最適なソリューションです。

内容物と保存：
PureLink™ウイルスRNA／DNAミニキットには、コレクションチューブ内のミニスピンカラム、収集チューブ、回収チューブ、凍結乾燥キャリアRNA、プロテイナーゼK、溶解バッファー、5X 洗浄バッファーII、およびRNaseフリー水が含まれます。各キットには50回の精製に十分な量の材料が付属しています。このキットは室温で出荷されます。受け取り後、凍結乾燥したキャリアRNAを-20℃で、プロテイナーゼKを4℃で保存してください。このキットは指示通りに保管すると、1年間安定しています。