AcTEV™プロテアーゼは、7アミノ酸の配列（Glu-Asn-Leu-Tyr-Phe-Gln-Gly）を認識し、この配列中のGlnとGlyの間を特異的に切断します。これは融合タンパク質からアフィニティータグを除去する場合に役立ちます。AcTEV™プロテアーゼは、高い部位特異性と活性を備え、ネイティブなTobacco Etch Virus（TEV）プロテアーゼよりも大幅に安定性を向上させたTEVプロテアーゼの改良版です。この改良により結果的に活性を長期に保つことができます。AcTEV™プロテアーゼの特長：

•特異性の高い切断活性
• 長期にプロテアーゼ活性を維持するために酵素の安定性を向上させています（図を参照）
• 幅広い温度（+4℃～30℃）およびpH（6.0～8.5）において活性があります
• 6-His配列を利用して、消化されたタンパク質サンプルから取り除くことができます
• 非特異的なプロテアーゼの混入がなく、シングルバンドで85%以上の純度があります

アプリケーション
AcTEV™プロテアーゼによるインキュベーションは、融合タグから目的のタンパク質を放出。これは、組み換えタンパク質から、溶解、分泌、検出および精製タグを除去する効果的な方法です。

酵素の仕様
AcTEV™プロテアーゼ遺伝子を発現する大腸菌から精製。

ユニット定義
AcTEV™プロテアーゼの1ユニットで、30℃の条件下、1時間で3 µgのコントロール基質の85%が切断されます。

ユニット反応条件
30 µL中に50 mMのトリス-HCl（pH 8.0）、0.5 mMのEDTA、1 mMのDTT、3 µgのコントロール基質、および1ユニットの酵素を加え、30℃で1時間反応。AcTEV™プロアテーゼは、非特異的なプロアテーゼ活性がないことを機能的に試験しています。