Thermo Scientific Pierce組換えProtein Aアガロースは、遺伝子組換えProtein Aがアガロースビーズレジンに固定化されたもので、天然リガンドでは望ましくない影響が生じるIgG精製アプリケーションで使用します。
組換えProtein Aアガロースの特長:
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固定化Protein A – いくつかの哺乳類種に由来するIgG(特にヒトおよびウサギIgGのほとんどのサブタイプ)を特異的に結合
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標準的な結合能 – 結合能はヒトIgGでレジン1 mLあたり15~17 mg
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アガロースレジン – 小型カラムまたはバッチアフィニティー精製法向けの6%架橋アガロースビーズ
Pierce組換えProtein Aアガロースには、大腸菌
で産生された後に6%架橋アガロースビーズ(CL-6B)に固定化された遺伝子組換えProtein Aが使用されています。一部の非必須領域は除去されていますが、組換え型の全体的なサイズとIgG結合ドメインは天然タンパク質Aとほぼ同じです。このタンパク質には、いくつかの種に由来する免疫グロブリン分子のFc領域に高い親和性で特異的に結合する4つの結合部位があります。
組換えProtein Aは大腸菌
で産生され、その機能は本質的に黄色ブドウ球菌の天然Protein Aと同じです。このProtein A分子には、ヒトやウサギなどのいくつかの種に由来するIgGのFc領域と高い親和性(Ka = 10^8/モル)で相互作用する4つの結合部位があります。
研究者の中には、タンパク質の産生源が違うと(つまり、産生源が大腸菌
と黄色ブドウ球菌
のどちらであるかによって)非特異的結合が少なくなる、またはエンドトキシン汚染レベルが低くなることが経験上わかっているアプリケーションにおいて、組換えProtein Aに基づくアフィニティーレジンを使用することを好む人がいます。それ以外の場合は、天然Protein Aレジンの方が一般に抗体精製能力は高くなります。
6%架橋アガロースビーズ(CL-6B)の特性:• pH安定性の維持:2~14(短期);3~13(長期)
•平均粒子径:45~165ミクロン
• 排除限界分子量:10,000~4,000,000 Da
• 最大流量:約1 mL/分(直径1 cmのカラムにおいて)
• 最大直線速度:30 cm/時
• 最大圧力:25 psi(1.5 bar)未満、「レジンが耐えられるカラム全体の圧力低下の最大値」と定義される(注:液体クロマトグラフィー装置に示されるゲージ圧力は、カラム全体の圧力低下ではなく、システム全体の圧力の測定値である場合がある)
関連製品Pierce™Protein AアガロースPierce™Protein A PlusアガロースFor Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.