Thermo Scientific NeutrAvidin Agaroseは、固定化NeutrAvidin Proteinの標準結合能アガロースビーズレジンで、アフィニティー精製法に適した、卓越したビオチン結合特性を有する修飾アビジンです。

NeutrAvidin Agaroseの特長：

•NeutrAvidinタンパク質—精製済みの脱グリコシル化アビジンタンパク質（60 kDa、等電点6.3）；1分子あたり4つのビオチン結合部位を持つ四量体
• アガロースレジン—担体は、タンパク質アフィニティー精製法用のもっとも一般的なレジンであるクロスリンク型6％ビーズアガロース（CL-6B）
• 不活性および安定—NeutrAvidinタンパク質は、荷電のない耐浸出性の共有結合により固定されているため、非特異的結合が低く、収量が減少することなく複数回使用可能
• 標準結合能—この種のビーズの固定化NeutrAvidinタンパク質は標準密度で、のレジンあたり1～2 mgのビオチン化BSAを結合

NeutrAvidin Agaroseは、高品質のクロスリンク型6％アガロースビーズに共有結合的に固定化された特殊精製の脱グリコシル化アビジンで構成されています。NeutrAvidinタンパク質は未変性アビジンと比較してより中性に近く、ビオチン結合アプリケーションいおいて非特異的結合がはるかに低いという特性があります。アガロースビーズは、バッチやカラムによるさまざまなアフィニティー処理での使用を可能にする物理的および化学的特性を有しています。一般的に、NeutrAvidin製品は相当のストレプトアビジン製品と同等以上の機能を有し、比較的安価です。

NeutrAvidinタンパク質は、卵白由来の脱グリコシル化未変性アビジンです。独自のプロセスで過剰な糖類を除去しているため、等電点がより中性に近く、非特異的結合が低いタンパク質です。NeutrAvidinレジンは、効率的で安定した化学的性質を利用してタンパク質を共有結合することで調製されているため、担体は浸出耐性を有し、pH 2～11で安定しています。本製品は、サンプルからビオチン化分子の分離や、ビオチン標識抗体を使用した抗原の免疫沈降など、ビオチン化高分子が関わる大小規模のさまざまなアフィニティー精製アプリケーションに最適です。

クロスリンク型6％アガロースビーズ（CL-6B）の特性：
• pH安定性の維持：2～14（短期）；3～13（長期）
•平均粒子径：45～165ミクロン
• 排除限界分子量：10,000～4,000,000 Da
• 最大流量：約1 mL／分（直径1 cmのカラムにおいて）
• 最大直線速度：30 cm／時
• 最大圧力：25 psi（1.5 bar）未満

関連製品
Pierce™ High Capacity NeutrAvidin™ Agarose
Pierce™ NeutrAvidin™ UltraLink™ Resin
Pierce™ NeutrAvidin™ Plus UltraLink™ Resin