Dionex™ ERS™ 500 および Dionex ERS 500e 電解再生サプレッサー

この次世代サプレッサーは容量が大きく、低ノイズ、高い耐背圧性、高速起動を実現し、IC における新たなニーズに応えるようデザインされています。Thermo Scientific™ Dionex™ ERS™ 500 および Dionex ERS 500e 電解再生サプレッサーは、特に 4 μm カラムとの組み合わせた場合にピークの広がりを最小限にし、ピーク効率を向上させます。このサプレッサーは、高効率の 4 μm のイオン交換カラムに合わせて開発されました。このカラムは、最適な分解能を維持しながら流量を増やすことで高速分離を達成したり、サンプルスループットを維持しながら流量を変えずに高分解能を実現します。

これらの高容量サプレッサーは、陰イオンと陽イオンの両方であらゆる分析スケールの IC アプリケーションに対応でき、内径 2 mm および 4 mm のカラムをご利用できます。Dionex ERS 500 および Dionex ERS 500e サプレッサーは、スタンダードボア（4 mm）とマイクロボア（2 mm）の両フォーマットで、炭酸塩（イソクラティックのみ）、水酸化物、メタンスルホン酸、または硫酸系の溶離液を用いたイソクラティックまたはグラジエントに対応します。

• 耐背圧性が高いため（900 psi まで流出がなく、最高 200 psi で稼動）、ハイフネーション検出技術、特に質量分析計との互換性が向上しています
• より広い温度範囲に対応可能です（移送・保管時で最高 80℃ まで、運転時で 40℃ まで）
• 溶液を必要とすることなく完全に電気分解再生できるため、平面的な圧縮ベッド抑制チャンバーにより、電流を使用せずに稼動後の回復が簡単です
• ピーク分散が低いため、4µm カラムのピーク形状性能を維持します。
• 抑制性能が大きいため、化学的再生を必要とすることなく、装置立ち上げ後すぐに安定したピークエリアを得られます。
• ノイズが低いため、このサプレッサーは微量分析に適しています。

• 再生液チャンバーの圧力が低減されているため、加圧リザーバーによる送液を簡単に行えます。
• 並行再生液フローにより、ホウ酸系溶離液および溶媒（最高 40％）を含有する溶離液において、再生液のスイープアウトを最大化します。
• 化学再生液モードで使用できます。

Dionex ERS 500 および Dionex ERS 500e サプレッサーと Thermo Scientific™ Dionex™ CRD 300 炭酸除去デバイスを併用すると、バックグラウンドの伝導率とノイズを低減し、分析種の感度を向上させ、炭酸系溶離液を使用して感度を強化し、より信頼できる定量を実現します。

• 溶液を必要としない完全な再生が可能です

Dionex ERS 500 および Dionex ERS 500e サプレッサーは、Thermo Scientific™ Dionex™ SRS™ 300 電解再生サプレッサーの後継機種です。