IgGスクリーニング用Thermo Scientific Pierce Protein A Plusアガローススピンプレートは、抗体の迅速な精製とスクリーニング、および免疫沈降(IP)用のハイスループットフォーマットを提供します。96ウェルスピンプレートの各ウェルは、10~100 µlの血清、細胞培養上清、腹水サンプルを処理できます。
Pierce Protein A Plusアガロースは、抗体精製で汎用的に用いる高性能なアフィニティーレジンです。精製された天然Protein Aが高品質の6%架橋アガロースビーズ(CL-6B)に高密度で共有結合的に固定化されています。固定化Protein Aアフィニティレジンにはさまざまな種類がありますが、その中でもこの主要なレジンは、非常に汎用性の高いクロマトグラフィー機能の組み合わせを提供し、哺乳動物の血清サンプルから全IgGを高収量かつ高純度で精製できます。このアガロースビーズには、多くのアフィニティー精製システムに適した物理的および化学的性質があります。
Pierce Protein A Plusアガロースの特長:
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天然Protain A – 固定化Protein Aは、ヒト、ウサギ、ブタ、イヌ、ネコの血清からのポリクローナルIgGの精製に最適
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アガロースレジン – タンパク質アフィニティー精製法でもっともよく使用されている6%架橋アガロースビーズ(CL-6B)を担体とする
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不活性で安定している – 優れた製造法により、無電荷で耐浸出性のある共有結合によってProtein Aが固定化されるため、非特異的結合が少なく、収量を低下させずに複数回の使用が可能
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高い結合能 – この「Plus」バージョンのPierce Protein Aアガロースは、固定化Protein Aの高密度の負荷を有し、結合能はヒトIgGでレジン1 mLあたり34 mg(マウスIgGではレジン1 mLあたり約16~17 mg)を超える
Protein Aは、黄色ブドウ球菌
のいくつかの菌株によって産生される細胞壁成分です。この分子量46.7 kDaのタンパク質は、基本的に糖鎖を含まない一本鎖ポリペプチドで構成されています。天然タンパク質Aには、特定の哺乳類種に由来するIgGクラス抗体のFc領域と高い親和性(Ka = 10^8/モル)で相互作用する4つの結合部位があります。IgG結合能はpH 8.2で最適になりますが、中性の生理的バッファー(pH 7.0~7.6)中でも効率的に結合します。
Protein Aは、抗体(特にIgGクラスの抗体)のFc部分に高い親和性で特異的に結合する、細菌由来のタンパク質です。Protein A は、Protein G と比べ、ラビット、ブタ、イヌ、およびネコ IgG に対して、高い結合能を示します。タンパク質AはヒトIgGに対しても高い結合能を示しますが、IgG3に対しては結合が弱まります。Protein AのマウスIgG1への結合性が弱いため、その抗体アイソタイプを用いるほとんどのアプリケーションには推奨されません。
Pierce Protein A Plus Agaroseは、Thermo Scientific AminoLink Coupling Chemistryを使用して調製しており、従来のリガンド固定化法と比べていくつかの利点があります。AminoLink固定化では、アガロースビーズの糖モノマーとProtein Aの天然リジン残基の間で、シンプルなアミド結合によって結合が形成されます。典型的な臭化シアン (CNBr) による固定化とは異なり、AminoLink では、非特異的結合の原因となり得る新規官能基が導入されず、安定で不可逆な結合が形成されます。その結果、抗体精製を複数回繰り返しても機能性固定化Protein Aを保持している結合能の高いレジンになります。
架橋型6%アガロースビーズ(CL-6B)の特性:• pH安定性の維持:2~14(短期);3~13(長期)
•平均粒子径:45~165ミクロン
• 排除限界分子量:10,000~4,000,000 Da
• 最大流量:約1 mL/分(直径1 cmのカラムにおいて)
• 最大直線速度:30 cm/時
• 最大圧力:25 psi(1.5 bar)未満、「レジンが耐えられるカラム全体の圧力低下の最大値」と定義される(注:液体クロマトグラフィー装置に表示されたゲージ圧力は、カラム全体の圧力低下ではなく、システム全体の圧力の測定値である場合があります。)
詳細な製品データ•
抗体精製のための抗体結合タンパク質の使用関連製品Pierce™ Protein A Plus AgaroseFor Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.