包括的デザイン
当社はラットがヒトの疾患研究に用いられる重要なモデル生物であると考えています。実験をトランスクリプトームの解析と連携させるために、当社はゲノムワイドな発現プロファイルを与える最新のゲノムコンテントを基盤にアレイをデザインしています。
GeneChip™ Rat Gene 2.0 ST Arrays と GeneChip WT PLUS Reagent Kit には他のマイクロアレイでは得られない唯一の特性があります。遺伝子の 3' 末端のはじめのエクソンに対してデザインされたプローブを用いる従来のアレイとは異なり、このアレイの何十万にもおよぶプローブはアレイのすべての転写物の全てのエクソンに対してデザインされています。
この高い転写物網羅性 (遺伝子あたりの中央値 22 プローブ) によりゲノムワイドな転写物発現の変化を検出することができます。これらのアレイは多くの従来型の 3' でバイアスされたマイクロアレイソリューションよりも高い解析能力と正確性を誇ります。全転写物解析法により遺伝子中の多くの転写物アイソフォームを検出することができ、スプライシングバリアント、非ポリアデニル化転写物、代替ポリアデニル部位を持つ転写物、さらには切断を受けた転写物など、3' でバイアスされた発現デザインを用いた場合では見逃されうるものも含みます。
Rat Gene 2.0 ST Array の主な利点
• 全転写物を解析することで、3’ でバイアスされた発現デザインでは見逃す可能性のある転写物アイソフォームを検出できます。
• トランスクリプトームを包括的に網羅しており、新たな興味深い生命現象を探ることができます:
- タンパク質をコードする >27,000 種の転写物
- Entrez Gene に含まれる >24,000 種の遺伝子
• エクソンのカバー領域を最大化するように設計されたプローブを用いて、選択的スプライシングイベントや転写変異を測定します
• 再現性: シグナル相関係数 ≥ 0.99
Rat Gene 2.0 ST Arrays のコンテントプロファイル
GeneChip Rat Gene 1.0 ST Array 以来、ラットのゲノムの構造的および機能的理解は非常に深まってきています。この興味深い RNA 転写物系の発現変動を測定するツールをこの研究領域に提供するため、当社は GeneChip Rat Gene 2.0 ST Array を開発しました。
GeneChip WT PLUS Reagent Kit
WT PLUS Kit は逆転写プライミング法を用いており、ポリ-A や非ポリ-A mRNA を含むそれぞれの RNA 転写物の全長を利用しており、完全な非バイアス包括的トランスクリプトームを提供します。このキットにより、増幅されビオチン化されたセンス鎖の DNA ターゲットが効率的に生成でき、アンチセンス鎖の干渉による特異性の低下を避けることができます。
WT PLUS Reagent Kit は 50 ng から 500 ng の総 RNA 量からハイブリダイゼーション用のターゲットを調製するため GeneChip WT Terminal Labeling and Controls Kit を含む増幅モジュールを含んでいます。
特徴と利点:
• WT アレイに最適化された感度と特異性に裏付けられた完全ターゲット
• わずか 50 ng のサンプルで解析できます。このキットは新鮮凍結サンプル、細胞株、全血サンプルなどのさまざまなサンプルタイプに使用可能です
• リボソーム RNA の除去や血液サンプルのグロブリンの低減などの前処理は必要なく迅速なワークフローになっています
• WT アレイと WT 試薬により大幅なコスト削減が可能です
• 単一キットで注文やサポートが簡単です。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.