Tali™ Cell Cycle Kit™には、すぐに使用できる試薬が含まれています。この試薬をTaliイメージベースのサイトメーターと併せて使用することで、細胞周期の各段階における細胞の割合を簡便かつ正確に測定できます。このシングル添加試薬は、ヨウ化プロピジウム（PI）、RNase A、およびTriton X-100で構成されています。

Tali™ Cell Cycle Kitはシンプルなワークフローを提供します。

•混合済み試薬は室温で保存でき、細胞の準備ができたらすぐに使用できます
•細胞を固定し、試薬を加え、インキュベートし、視覚化するだけで簡単です
•細胞周期データは、Tali™ の装置で分析するか、さまざまなモデリングソフトウェアで解析するために.csvまたは.fcsファイルとしてエクスポートできます。

細胞周期の段階インジケーターとしての細胞DNAの蛍光検出
PI（赤色蛍光色素）は、配列優先性がほとんどまたはまったくない状態で塩基間にインターカレートすることによりDNAに結合します。その結果、蛍光の程度は細胞のDNAの量に比例し、それ自体が細胞周期の段階を示します（細胞が細胞周期を進むにつれて、DNAの量は最終的に2倍になります）。PIはRNAにもラベルを付けるため、細胞周期の各段階における細胞の割合を正確に測定するためにはRNase Aを追加する必要があります。

細胞を固定したら、最適化されたTali™ Cell Cycle試薬を添加し、暗所で30分間インキュベートしてから、Tali™イメージベースサイトメーターで解析します。Tali™イメージベースサイトメーターからの細胞周期データは、装置上で解析するか、.csvまたは.fcs形式でエクスポートし、細胞周期モデリングソフトウェア（ModFitやMultiCycleなど）を使用して解析できます。