Episomal iPSC Reprogramming Vectorsは、フィーダーフリー環境で導入遺伝子フリーおよびウイルスフリーの人工多能性幹細胞（iPSC）を生成するために最適なシステムを提供するように設計された、3つのベクターを費用効果の高い方法で混合したものです。当初、Junying YuとJames Thomsonが開発し（1）、その後、Cellular Dynamics Internationalによりさらに最適化されたこれらのEpisomal iPSC Reprogramming Vectorsは、多くのさまざまな体細胞タイプのリプログラミングに成功しています。
•iPSC Researchのすべての段階で安全 — トランス遺伝子フリーおよびウイルスフリーリプログラミングにより、基礎研究から前臨床研究までに使用可能
• さまざまな体細胞タイプのリプログラミング — 体細胞を柔軟に選択可能
• フィーダーフリーのリプログラミングに最適 — Essential 8™培地での使用時に、定義されたフィーダーフリーのリプログラミングが可能

トランス遺伝子フリーおよびウイルスフリーiPSCを作製
Episomal iPSCリプログラミングベクターは、トランス遺伝子フリー、ウイルスフリーのiPSCを作製するための十分に設計されたシステムで、多能性幹細胞研究のあらゆる段階でのiPSCのソースとなります。レンチウイルスなどの他のリプログラミング法には、宿主ゲノムに統合できる導入遺伝子が含まれているため、ゲノムが破壊されたり、予測できない結果が生じる可能性があります。エピソームベクターはエレクトロポレーションによって細胞に導入されます。oriP/EBNA1ベクターとして、6つのリプログラミング因子（OCT4、Sox2、Nanog、Lin28、Klf4およびlMyc）をすべて含み、細胞周期ごとに1回のみ染色体外に複製します。この複製頻度では、エピソームが1回の細胞生成あたり約5%の割合で失われます。

幅広い体細胞タイプからのiPSCの生成
iPSCは、線維芽細胞、骨髄単核細胞、PBMC、リンパ芽球B細胞、およびさまざまな疾患タイプの線維芽細胞およびPBMCなどの幅広い体細胞からのエピソームベクターを使用して生成されています。各キットには、6回のリプログラミング実験に十分な材料が含まれています。

Essential 8™ MedIumでのフィーダーフリーリプログラミング用に最適化
Episomal iPSC Reprogramming Vectorsは、James ThomsonのラボおよびCellular Dynamics InternationalにおいてEssential 8™ Mediumで使用するように設計されているため、定義済みのフィーダーフリーのリプログラミングのために最適な環境が提供されます。

Cellular Dynamics International との提携で商品化されています。

研究用途にのみご使用ください。ヒトまたは動物の治療または診断用には使用できません。

参考文献：
1.ヒト人工多能性幹細胞ベクターフリーおよび導入遺伝子配列フリー；Yu J、Hu K、Smuga-Otto K、Tian S、Stewart R、Slukvin II、Thomson. J. Science。2009; 324:797-801.