Jump-In™ T-REx™ CHO-K1キットを使用すると、Jump-In™ CHO-K1細胞株の特定の遺伝子改変済みR4部位を標的として遺伝子物質を統合し、従来の細胞工学手法よりも少ない労力かつ短時間で、誘導型のアイソジェニック安定細胞株を作成できます。これらの細胞はテトラサイクリンリプレッサータンパク質を安定的に発現し、ドキシサイクリンを添加することで、リターゲティングした目的遺伝子を誘導的に発現できます。
CHO-K1細胞株のR4部位により可能になった高いリターゲティング効率により、クローン選択を必要とせずに、アイソジェニックニックプールを追加実験に使用できます。また、リターゲティング効率が高いため、目的の遺伝子を発現する陽性で安定したクローンを簡単に選択できます。
Jump-In™ T-REx™ CHO-K1キットでは、以下のことが可能です。
• 従来の細胞工学法に比べ、約半分の時間で、安定的に設計されたアイソジェニック細胞プールを迅速かつ効率的に開発
• ドキシサイクリンを使用して目的遺伝子を誘導的に発現
• 遺伝子ファミリー、アイソフォーム、あるいはオルソログの比較分析に最適なソリューションとして、定義済みゲノム遺伝子座からのアイソジェニック発現を利用
• 作業フローが簡易なため、複数の細胞株を並行して生成
• 複雑なライセンスや制限なしに簡単に技術にアクセス
迅速かつ効率的な遺伝子改変細胞株の生成により時間を短縮Jump-In™ T-REx™ CHO-K1キットを使用すると、手間のかかるクローン単離や解析を行うことなく、わずか2週間で機能的な細胞プールを生成でき、能率的なワークフローによって複数の細胞株を同時に容易に生成できます。陽性クローンの割合が高いため、クローン細胞株の生成も時間と労力を削減して行うことができます。さらに、Jump-In™技術は、制約的なライセンス要件なしで無制限の細胞株を生成する自由を提供します。
実験能力を高めるJump-In™ T-REx™ CHO-K1キットは、毒性または不安定な目的遺伝子の誘導発現を可能にし、一過性遺伝子改変技術が問題となる標的やアッセイに最適なソリューションを提供します。このキットは、遺伝子ファミリー、アイソフォーム、あるいはオルソログの標的パネルを作製する際にも便利です。Gateway™デスティネーションベクターは大きなインサートでも可能なため、大きなタンパク質やマルチユニットタンパク質の遺伝子コーディングは問題ありません。
キットの内容:Jump-in™ T-REx™ CHO-K1細胞(2バイアル、各1 mL)
pJTI™ R4 Dest CMV TO pAベクター(100 µg) -- Tetオペロンを使用することにより、強力なCMVプロモーターの制御下で目的遺伝子の誘導発現を促進するGateway™デスティネーションベクター。
pJTI™ R4 Intベクター(100 µg) -- 目的遺伝子のR4部位へのリターゲティングを容易にするために、R4インテグラーゼを発現します。
別売り:pJTI™ R4 CMV-TO MCS pAベクター -- Tetオペロンを使用することにより、強力なCMVプロモーターの制御下で目的遺伝子の誘導発現を促進するマルチサイトクローニングベクター。
pJTI™ R4 EXP CMV-TO EmGFP pAベクター -- Tetオペロンを使用することにより、強力なCMVプロモーターの制御下でGFPを誘導発現するコントロールベクター。
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.