Gibco™ PSC神経誘導培地は血清フリー培地で、ヒト多能性幹細胞（PSC）の神経誘導をわずか7日間で高効率化します。既存の方法論とは異なり、PSC神経誘導培地を使用する場合は、時間、労力、変動が増加する胚様体（EB）形成の中間ステップが不要です。PSC神経誘導培地を使用して生成された神経幹細胞（NSC）は、NSCマーカーの発現が高く、他の神経細胞タイプにさらに分化することができます。

PSC神経誘導培地では以下のことが可能です。

• NSCの迅速誘導—EB組成なしでわずか7日間で高効率神経誘導します
• NSCの拡張可能な生産：—100万個のPSCから2,000万個を超えるNSCを生成します
• 高品質のNSC生成—生成されたNSCは低温保存、拡張、および分化できます

NSCの迅速誘導
PSC神経誘導培地は、EBやロゼットを形成する必要がなくなるため、NSCの作成ワークフローが簡素化されます。このステップをなくすことで、PSC神経誘導培地は、わずか7日間で高効率の神経誘導により、より再現性の高いプロセスを実現します。

NSCの拡張可能製造
PSC神経誘導培地は、100万個のPSCから2,000万個以上のNSCを生成することが示された堅牢な培地です。この培地は、Episomal iPSCリプログラミングベクターおよびCytoTune™-iPS Sendaiリプログラミングキットを使用して得られたhiPSCを含む複数のhPSC株で試験されています。

高品質NSCの生成
PSC神経誘導培地を用いて生成されたNSC神経幹細胞は、Sox1、Sox2およびネスチン（NSCマーカー）の発現が80%超、Oct4（多能性マーカー）の発現が1%未満です。さらに、拡張NSCは表現型を維持し、正常な核型を示し、ニューロン、星状膠細胞、およびオリゴデンドロサイトに分化することができます。