Thermo Scientific™ NeuCode™アミノ酸は、質量分析におけるタンパク質の代謝標識で達成可能なマルチプレックスレベルを向上させます。NeuCode™ Lysine-080(3,3,4,4,5,5,6,6-D8 L-リジン-2HCl)は従来のSILACと併用することもでき、マルチプレックスのオプションの柔軟性を向上させたり、分析の複雑さを軽減します。
NeuCode SILAC標識の一般的な特長:
•標識効率—生細胞のタンパク質への標識の取り込みは100%で、毒性なし
• 適合性—既存のSILACアミノ酸でマルチプレックス可能
• 時間短縮—重アミノ酸のみを使用する場合は、標識を100%取り込む不要なし
• 高品質のサプリメント—同位体純度が98%超の重アミノ酸
細胞培養中のアミノ酸による安定同位体標識(SILAC)は、複雑なタンパク質サンプル中の相対変化を同定および定量できるパワフルな手法です。NeuCode代謝標識はSILACと似ていますが、標識に重アミノ酸のみを使用するという点で異なります。NeuCodeアミノ酸のマルチプレックス能は、安定同位体の余分な中性子による質量欠損を利用することで向上します。これらの小さな質量差は、高分解能質量分析計(Thermo Scientific™ Orbitrap™ Elite™、Q Exactive™、Orbitrap™ Fusion™ Tribrid™、および Orbitrap™ Fusion™ Lumos™ Tribrid™質量分析計)で測定できます。重アミノ酸のみを使用することで、SILACに使用されるアミノ酸(重および軽)を100%取り込む必要がなくなり、初代細胞を使用する研究に特に有用です。
NeuCodeアミノ酸は、必須アミノ酸不含の特殊な細胞培養培地で使用します。重L-リジンは、トリプシンまたはLysCで消化したペプチドのSILAC分析に使用されます。NeuCode Lysine-080は、二重実験用には4,4,5,5-D
4 L-リジンまたは
13C
6 15N
2 L-リジンとともに使用でき、三重実験用には軽リジンと組み合わせることができます。
関連製品L-Lysine-2HCl, 4,4,5,5-D4 for SILACL-Lysine-2HCl, 13C6, 15N2 for SILACFetal Bovine Serum, dialyzed, US originDMEM Media for SILACNeuCodeはWARFの登録商標です。