Thermo Scientific SILACタンパク質定量キット（トリプシン）RPMI 1640は、細胞培養中のアミノ酸による安定同位体標識（SILAC）を用いた質量分析によるタンパク質発現の特異的分析に使用します。

SILACタンパク質定量キット、RPMI 1640の特長は以下のとおりです：
•効率的—生存細胞のタンパク質への標識組み込みは最大100%です
• 再現性—さまざまなサンプル調製によって起こる実験内変動を最小限にします
• 柔軟性—L-リジンとL-アルギニンの両方が欠損した培地のため、二重アミノ酸同位体標識により、より完全なプロテオームカバレッジを実現します
• 適合性—HeLa、293T、COS7、U2OS、A549、A431、HepG2、NIH 3T3、Jurkatなど、RPMI 1640培地で増殖するように調整されたさまざまな哺乳類細胞株で発現されるタンパク質を標識します
• 高品質サプリメント—重アミノ酸は同位体純度 >99%です。透析済みFBSは、滅菌済み、エンドトキシンフリー、および細胞培養に適合していることを確認するために試験済みです。

SILACタンパク質定量キットのアプリケーション：
•さまざまな細胞処理によるタンパク質量の相対的変化の定量分析
• 利用できる抗体がないタンパク質の定量分析
• 正常細胞と疾患細胞を研究するためのタンパク質発現プロファイリング
• 数百から数千のタンパク質を単一の実験で同定および定量できます

SILACは、複雑なタンパク質サンプルにおける相対的な差異の変化を同定し定量するための強力なメソッドです。このアプローチでは、タンパク質の迅速かつ包括的な同定、特性評価、および定量のために、「重」 ¹³Cまたは ¹⁵N標識アミノ酸をタンパク質へin vivo代謝導入し、質量分析（MS）を行います。

重アミノ酸および軽アミノ酸で標識されたペプチドは化学的に同一であるため、逆相カラムのプレ分画中に共溶出し、MS分析中に同時に検出されます。次に、各タンパク質から複数の同位体的に異なるペプチドの相対ピーク強度を使用して、処理済みサンプル中のタンパク質量の平均変化を測定します。

トリプシンSILACキットには、トリプシンタンパク質消化物からリジン含有ペプチドおよびアルギニン含有ペプチドを標識し定量するために、¹³C₆ ¹⁵N₂ L-リジン-2HClおよび¹³C₆ ¹⁵N₄ L-アルギニン-HClが付属しています。各キットには、2×500 mLの培地および透析済み血清も含まれています。SILACタンパク質定量キットは、Thermo Scientificタンパク質／ペプチドサンプル濃縮製品と組み合わせることで、細胞表面タンパク質、オルガネラ特異的タンパク質などの低質量タンパク質のMS分析、およびリン酸化やグリコシル化などのタンパク質の翻訳後修飾なども可能になります。

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