便や土壌は、微生物学分野の科学者がよく選択するサンプルタイプです。しかし、このようなサンプルはこれまで、RNAやDNAの抽出が最も困難なサンプルでもありました。MagMAX Microbiome Ultra核酸単離キットは、便や土壌からの効率的でハイスループットな核酸抽出を可能にします。このキットはMagMAX磁気ビーズ技術を利用して、マイクロアレイ、リアルタイムPCR、次世代シーケンシングを含む広範な用途に適した高品質核酸を再現性高く発見します。

MagMAX微生物叢核酸単離キットには以下の特長があります。
•KingFisher FlexおよびKingFisher Duoプライムシステム用に設計された自動化対応プロトコル
• 迅速な手順により、96サンプルを約60分以内に処理できます
• トランスポート培地に含まれる便、土壌、スワブに対応します
• 96ウェルプレートまたは個々のチューブでのビーズ破砕による機械的破壊
• 50～200 μLの溶出量

サンプル入力と核酸の回収量を最小限の時間で最大化
KingFisher 96ディープウェルプレートで、1ウェルあたり100 mgの便を処理できます。KingFisher Flexシステムを使用して抽出プロセスを実行する場合、96サンプルを約60分で処理できます。KingFisher Duo Primeシステムを使用する場合、12サンプルを約50分で処理できます。プロトコルが完了すると、純粋なRNAとDNAが100 µLの溶出バッファーに濃縮されます。

2種類のビーズ破砕フォーマットを用意
ジルコニアビーズを含む96ディープウェルプレートと最適化されたMagMAX微生物叢試薬を組み合わせることで、便などの難しいサンプルのハイスループット処理が可能です（カタログ番号番号A42357）。一度に96個のサンプルを処理する必要がない場合は、同じビーズをチューブ形式で使用してスループットを低下させることができます（このページ）。ビーズ破砕ステップが完了すると、溶解物をKingFisher 96ディープウェルプレートに移し、KingFisher FlexまたはKingFisher Duoプライムシステムで処理できます。

MagMAX磁気ビーズベース精製の利点
磁気ビーズは、核酸単離に用いる他の技術と比較して多くの利点があります。ビーズはガラス繊維フィルターよりも効率的にDNAを結合し、より高く、一貫性の高い収率を生じます。さらに、フィルターと真空マニホールドが使用されないため、サンプル中の細胞の粒子状物質によってフィルターが詰まるリスクがありません。この目詰まりの問題は、微生物研究で一般的に使用される便サンプルにとっては特に懸念事項です。

MagMAX Microbiome Ultra Nucleic Acid Isolation Kitに含まれるDynabeads MyOneシランには、核酸獲得において効率的な動態と高い感度を可能にする最適化されたシリカ様界面化学的性質があります。これらの側面から、Dynabeads MyOne SilaneはRNAおよびDNAの両方の回収に最適です。これらの核酸は回収後、50～100 µLの溶出バッファーで溶出し、ダウンストリームアプリケーションで使用できます。