CytKick™ Max Autosampler

CytKickマックスオートサンプラーは、Attune NxTアコースティックフォーカシングサイトメーターで使用します。96ウェルプレートおよび384ウェルプレート（標準とディープ）、および一部のカスタムプレートタイプとマイクロフュージチューブからのサンプルを自動的に分析することで、複数のサンプルを迅速に処理できます。CytKickマックスオートサンプラーはブーストモードを備えているため、サンプル処理を高速化し、一部のプレート／ラックを受動冷却できます。CytKickマックスアクセサリキットには、4枚のアクセサリプレート（2枚の冷却プレートと2つのチューブアダプター）およびマックスドングルキーが付属しています。コンピューターは、サイトメーターに付属しているため、オートサンプラーには付属していません。

CytKickマックスオートサンプラーの特長は以下のとおりです。
•高い信頼性—インテリジェントなプローブ設計によって目詰まりおよびキャリーオーバー（0.5%）を最小限に抑え、機器の破損を防止
•吸引で混和—シェイキングの代わりに吸引で混和することでサンプルの均一性を確保し、細胞の生存率を維持
•簡単な移行—プレートとチューブ間の変換に、分解、追加のQC、ロボット不要
•ブーストモード—96ウェルプレートの場合、処理時間が42分から22分に短縮（すすぎ1回、混合1回、および20 µLのサンプルを完全に分析）
•サンプル冷却—96ウェルU字底プレートおよびマイクロフュージチューブラックで受動冷却可能
•最大の適合性—96および384ウェルプレート（標準とディープ）、96ウェル標準深さフォイルカバープレート、一部のカスタムプレートタイプ、ならびに1.5 mLおよび2 mLマイクロフュージチューブラック（ラックあたり最大24個）
•自動クリーニング—機器のシャットダウン時に自動クリーニングを実施

ハイスループットモード
CytKickマックスオートサンプラーには、ハイスループット環境でサンプルを処理するハイスループットモードとブーストモードの2つのオプションがあります。ハイスループットモードでは、20 µLのサンプルを1000 µL／分の速度で収集してプレートスクリーニングが可能です。ブーストモードでは、サンプル間の時間が短縮され、サンプル量とサンプル投入速度を選択できます。

高信い頼性
CytKickマックスオートサンプラーは、システムのダウンタイムを最小限に抑えるように設計されています。自動化されたサンプリング機器は目詰まりやプローブの衝突によって煩わされることが多いです。インテリジェントプローブは直径200ミクロンで、業界で利用可能なほとんどのプローブよりも大きいため、目詰まりの発生を最小限に抑えます。

高価なプローブの交換が必要になる場合があるプローブの衝突を防ぐために、CytKickマックスオートサンプラーは、プローブの自己校正を自動的に実行し、すべてのウェル内でプローブの一貫した位置決めを保証します。自己校正によってプローブの正しい機能を検証し、経時的なプローブの位置決めのバラツキを低減し、プレートラン中の不具合を防ぎ、システムの寿命全体にわたって信頼性を向上させます。また、プローブのセルフキャリブレーションによりオートサンプラーを簡単に移動できるため、複数の機器間で共有できます。

サンプル冷却
CytKickマックスオートサンプラーは、サンプルを約60分間2℃～8℃に保つ96ウェル標準プレートユニバーサル冷却ブロック、およびサンプルを約100分間2℃～8℃に保つ96ウェル標準プレート拡張冷却ブロック、およびサンプルを約100分間2℃～8℃に保つマイクロフュージチューブ冷却ラックに適合しています。ユーザーは、使用前に冷却ブロック／ラックを冷蔵庫で一晩冷却する必要があります。

最大の互換性
CytKickマックスオートサンプラーは、96ウェルプレート、384ウェルプレート、ディープウェルプレートなど、さまざまなプレートフォーマットに対応しています。1社に限定されません。CytKickマックスオートサンプラーでは、1.5 mLおよび2.0 mLのマイクロフュージチューブを自動フォーマットで実行することもできます。さらに、オートサンプラーは、機器のシャットダウン時に自動クリーニング手順を開始し、ユーザーの操作をほとんど必要とせずに適切なメンテナンスを確実に行います。

吸引で混和
シェイキングしてサンプルを混和し、サンプルの均一性を確保できない場合がある他のプレートローダーとは異なり、CytKickマックスオートサンプラーは吸引と撹拌によってサンプルを混和し、サンプルの生存率を維持しながら均一に混和でき、プレート全体のCVが10%未満の一貫したデータを生成します。CytKickマックスオートサンプラーには、壊れやすい細胞株用の穏やかなミックスモードもあります。

簡単な移行
システムの柔軟性を維持するために、ローダーが存在していても手動のサンプルプローブを常に使用でき、チューブとプレートの切り替えはソフトウェアが検出するため、追加の操作は必要ありません。

操作が簡単
機器の設計とソフトウェアは、お客様の使いやすさを念頭に置いて開発されました。CytKickマックスオートサンプラーにはセンサー付きの流体ボトルがあり、液体を交換する必要がある場合にユーザーに通知します。オートサンプラーのインジケータライトと警告システムは、システムから離れたユーザーがいつでも簡単にシステムステータスを確認できるように設計されています。

Attune NxTサイトメトリーソフトウェアを使用した実験の設定はシンプルです。プレートレイアウトビューを使用して、補償ウェルの作成や機器の設定、サンプルの特定ができます。直感的に操作できるソフトウェアにより、迅速な学習とデータ分析が可能です。たとえば、ヒートマップビューを使用すると、機器がデータを取得している間にサンプルの迅速なスクリーニングと確認が可能になります。

オートサンプラーの自動クリーニングは機器のシャットダウンプロセス中に行われるため、システムのメンテナンスに追加のユーザーステップは必要ありません。