低応答性の電位感受性プローブであるDiSBAC ₂（3）は、脱分極した細胞や膜組織に入ってタンパク質や膜に結合します。これによって蛍光が強くなり、スペクトルにレッドシフトが認められます。脱分極が増加すると陰イオン色素の流入がさらに増加し、蛍光が増加します。逆に、過分極は蛍光の減少によって示されます。このBis-oxonol型で生成される蛍光変化は電位に依存し、mVあたりの変化は通常∼1%です。また、このプローブの励起極大波長530 nm、発光極大波長560 nmです。DiBAC色素は、全体的に負電荷を有するためミトコンドリアから排除されます。このことから、血漿膜電位測定に対してはカルボシアン化色素よりも優れています。