High Five™細胞（BTI-TN-5B1-4）は、Trichoplusia ni由来の親細胞株（イラクサギンウワバ卵巣）から得られたクローン分離株です。バキュロウイルス発現ベクター系（BEVS）を用いる組換えタンパク質の発現によく利用されています。High Five™昆虫細胞はExpress Five™ SFMの無血清培地に順応しているため、細胞増殖と組換え遺伝子発現を最大限に高めることができます。High Five™昆虫細胞（Express Five™ SFM内で凍結）の特長：

•各種発現システムでの組換えタンパク質の発現
• Sf9細胞と比較して、分泌タンパク質発現量が最大で10倍増加
• 接着培養または浮遊培養での良好な増殖
• 品質および性能試験

各種発現システムでの組換えタンパク質の発現
BaculoDirect™バキュロウイルス発現システム、Bac-to-Bac™バキュロウイルス発現システム、またはInsectDirect™発現システムのいずれかを使用することにより、High Five™細胞で高レベルのタンパク質発現が得られます。

Sf9細胞と比較して、分泌タンパク質発現量が最大10倍増加
High Five™細胞は、昆虫細胞における分泌タンパク質の発現に最適です。Sf9細胞の5～10倍のタンパク質を安定して発現します。

接着培養または浮遊培養で良好に増殖
High Five™細胞は接着培養中に解凍し、単離が困難なプラークを伴う不規則な単層を形成します。接着培養のプロトコルは、Express Five™ SFM製品マニュアルに記載されています。High Five™細胞は、浮遊培養に順応させることができます。

品質および性能試験
High Five™細胞の各ロットは、凍結保存から回復させた細胞の増殖および生存率が試験されています。

注：バイオセーフティレベル2以上の封じ込め下で、生体有害物質として取り扱ってください。本製品には、有害物質であるジメチルスルホキシド（DMSO）が含まれています。取扱いの前に製品安全データシートをご確認ください。