ChargeSwitch™-Pro PCRクリーンアップキットは、酵素反応に干渉することが知られているエタノールや刺激の強い塩を使用することなく、高品質のDNA断片を浄化します。ChargeSwitch™-Proキットには以下のものが含まれます。
•100%エタノールフリー、グアニジンフリー、有機溶媒フリーのプロトコル
• 改善されたダウンストリームでの性能
• 迅速で手間のかからない設定を実現するキット一式
• ほとんどのPCRクリーンアッププロトコルよりも20%少ない処理ステップ
• 1つのカラムで最大500 µlのPCR産物を浄化


ワークフロー

ChargeSwitch™テクノロジーは、カオトロピック塩、エタノール、有機溶媒、シンプルなイオン交換手順によるイソプロパノール沈殿などの刺激の強い試薬を置き換えるまったく新しいメカニズムを採用しています。この方法では、DNAが低pHで正電荷される表面リガンドに結合し、pHを8.5まで上げると溶出します（図1）。ChargeSwitch™-Proプロトコルは、結合、洗浄、溶出の各ステップで一般的なシリカスピンカラムプロトコルの使いやすさを維持します（図2）。


ダウンストリームでの結果の向上

ChargeSwitch™テクノロジーでは核酸浄化にエタノール、カオトロピック塩、または有機溶媒を使用する必要がないため、結果として得られるDNAには酵素阻害剤が含まれず、したがってダウンストリーム性能が向上します（図3）。これらの化合物は、PCR、クローニング、制限酵素消化、アレイCGH標識化などの多くの酵素反応を阻害することが知られています。シーケンシングアプリケーションでは、Phredスコア>20で測定値が800 bpを超え（図4）、クリーンな制限酵素消化（図5）、dNTPおよびプライマーの除去が98%を超えているため、ばらつきが減少することが期待されます（図6）。