Thermo Scientific末端デオキシヌクレオチド転移酵素（TdT）はテンプレートに依存しないDNAポリメラーゼであり、触媒作用によって3'-OHのオリゴデオキシリボヌクレオチドならびに一本鎖および二本鎖のDNAにデオキシリボヌクレオチドを繰り返し追加します。TdTがプライマーとして機能するには、少なくとも3ヌクレオチドのオリゴヌクレオチドが必要です。RNAをテンプレートとして使用すると、TdTは可変性能を示し、その性能はアクセプターRNA 3'末端の三次構造とヌクレオチドの性質によってかなり異なります。通常、DNAをテンプレートとして使用するより性能が低くなります。

特長

• 修飾ヌクレオチドを取り込みます（例：フルオレセイン標識、ビオチン標識、アミノアリル標識のヌクレオチド）

アプリケーション

• 合成ホモポリマーおよびヘテロポリマーの産生
• 任意のタイプの3'-OH末端を持つ線状二本鎖DNAのホモポリマーテーリング
• オリゴデオキシリボヌクレオチドおよびDNA標識
• 5'-RACE（Rapid Amplification of cDNA Ends）
• アポトーシスのIn situ局在性

注記

CoCl₂が存在するため、TdT反応バッファーがダウンストリームアプリケーションに適合しません。スピンカラムまたはフェノール／クロロホルム抽出とそれに続くエタノール沈殿によって、反応混合液からCoCl₂を取り除く必要があります。