Thermo Scientific Phusion UマルチプレックスPCRマスターミックスは、すぐに使用可能な2倍のエンドポイントPCRマスターミックスで、1本のチューブで複数のターゲットを同時に増幅できるように設計されています。20種類を超えるプライマーペアを1回の反応に組み合わせて、幅広いプライマーおよびテンプレート濃度にわたって特異性が高く、効率的なマルチプレックスが可能です。

Phusion UマルチプレックスPCRマスターミックスには、すべてのPCR成分がバランスよく濃縮された独自のバッファーが含まれているため、手間のかかる最適化が不要です。Phusion UグリーンマルチプレックスPCRマスターミックス（F-564SまたはF-564L）は、ワークフローをさらに簡素化します。これには、PCR産物をゲルに直接ロードするための密度試薬と2種類の電気泳動トラッキング色素が含まれます。

特徴

•2.5 kbまでの20以上のターゲットの特異的かつ効率的なマルチプレックスPCR
•阻害剤耐性による純度が不十分なテンプレートでの優れた結果
•グリーンフォーマット（F-564SおよびF-564L）のゲルへのPCR産物の高速サイクリングと直接ローディング

アプリケーション

• ジェノタイピング
• 病原体検出
• 食品検査
• 遺伝子組み換え微生物の分析
• マイクロサテライトの増幅

このマスターミックスは、融合技術を用いて開発された高性能酵素である Phusion UホットスタートDNAポリメラーゼをベースにしています。Phusionファミリーの他の酵素と同様に、Phusion U DNAポリメラーゼにも、他のどのDNAポリメラーゼよりも結合イベントあたり多くのヌクレオチが含まれます。これにより、短い伸長時間でPCR産物の高収量が得られ、総プロトコル時間が短縮されます。処理能力が大幅に強化されているため、GCの多いテンプレートや純度が最適化されていないテンプレートといった困難なターゲットに対しても、マルチプレックスPCRを成功させることができます。Phusion UマルチプレックスPCRマスターミックスは、多くのPCR阻害剤に対する高い耐性を備えており、血液や血清などの未精製サンプルにも使用できます。

Affibody依存のホットスタートメカニズムにより、マルチプレックスPCRの特異性が向上します。不可逆的に結合したAffibodyリガンドは、室温でポリメラーゼを阻害し、非特異的な産物の増幅やプライマーダイマーの形成を防ぎます。

Phusion DNAポリメラーゼ用
Phusion DNAポリメラーゼに関するアニーリング規則は、多くの一般的なDNAポリメラーゼ（Taq DNAポリメラーゼ等）と異なります。最適な結果を得るには、www.thermofisher.com/tmcalculatorで当社のTm計算機をご利用ください。