電子移動解離 (ETD)
電子移動解離 (ETD)
Thermo Scientific™

電子移動解離 (ETD)

Thermo Scientific™ 電子移動解離 (ETD) オプションを使用すると、タンパク質とその翻訳後修飾部位をより的確に分析できます。
製品番号(カタログ番号) IQLAAEGABBFACCMAFJ
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Thermo Scientific™ 電子移動解離 (ETD) オプションを使用すると、タンパク質とその翻訳後修飾部位 (PTM) をより的確に分析できます。弱い結合の修飾部位をペプチド主鎖から切断してしまう CID とは異なり、ETD はペプチド鎖に結合されている不安定な修飾部位を残したまま、アミノ酸配列に依存しない方法でペプチド主鎖に沿ってフラグメンテーション (断片化) を誘発します。そのため、修飾部位の同定が非常に容易です。ETD では、主に c および z のフラグメントイオンを生成することによって、CID で生成される b および y のフラグメントイオンを補完し、配列カバー率やタンパク質同定を向上させています。
電子移動解離は、翻訳後修飾タンパク質分析にもっとも有用な手段です。Thermo Scientific™ イオントラップ質量分析計や Orbitrap™ 質量分析計の多くの機種に ETD 機能を追加できます。Thermo Scientific™ Proteome Discoverer™ ソフトウェアには、ETD から得られる情報を最大限に活用できるようにする、独自の機能が備えられています。
  • ETD では不安定な翻訳後修飾部位が維持されるため、ペプチド配列や修飾部位をより確実に同定できます。
  • トップダウンプロテオミクスでは、インタクトタンパク質のスペクトルを劇的に簡素化するプロトン移動反応 (PTR) と ETD を組み合わせることができます。
  • アイソバリックマスタグを使用するワークフローでは、低質量域のカットオフをなくす Pulsed-Q Dissociation (PQD) と ETD を組み合わせることができます。
  • Thermo Scientific LTQ シリーズイオントラップ質量分析計やイオントラップ-Orbitrap ハイブリッド質量分析計のほとんどの機種に ETD を追加できます。
  • Proteome Discoverer ソフトウェアには、ETD スペクトル専用に最適化されたZ-Coreデータベース検索アルゴリズム(特許取得済み)が搭載されています。
  • Proteome Discoverer ソフトウェアを使用すると、CID と ETD の相補的結果を簡単に統合でき、タンパク質配列のカバー率が最大化されます。
仕様
タイプElectron Transfer Dissociation
Unit SizeEach