BACE1（β-セクレターゼ’）は、アルツハイマー病（AD）の細胞外アミロイドプラークに見られるアミロイドβペプチドの産生に関与する重要な酵素です。場合によっては、早期に発症した家族性ADがアミロイド前駆体タンパク質（APP）の“スウェーデン”変異に起因することがあり、これによりBACE1によるこのタンパク質の開裂が劇的に向上します。このような遺伝的および病理学的なエビデンスが、BACE1やその他のAPP-切断酵素（γ-セクレターゼなど）の阻害に焦点を当てた治療アプローチにつながりました。

InvitrogenのLanthaScreen™ TR-FRET BACE1アッセイは、β-セクレターゼの潜在的阻害物質に対して高感度でハイスループットのスクリーニングを実現します。このキットでは、テルビウム（TB）標識抗ビオチン抗体と、均一なTR-FRETアッセイフォーマットの蛍光標識化されたBACE1-ビオチン基質を使用します（図1）。



内容物および保管：

LanthaScreen™ TR-FRET BACE1アッセイキットには、BE1タンパク質、蛍光標識化されたBE1基質、TB標識抗ビオチン抗体、およびバッファーが含まれています。コンポーネントはアッセイプロトコルに示されているようにして保存します（-80°C、-20°C、または+4°C）。