IP Lysis Bufferは、改変RIPAバッファー組成に基づいた、SDSを含有しない哺乳類全細胞溶解試薬です。この中強度の溶解バッファーは、細胞内タンパク質を効率的に可溶化しますが、通常のRIPAバッファーとは異なり、ゲノムDNAを遊離させたり、タンパク質複合体を破壊しません。Pierce IP Lysis Bufferは、プルダウンおよび免疫沈降アッセイ用に特別に調製されています。
Pierce IP Lysis Bufferは、プレートに播種した細胞や懸濁培養液からペレット化した細胞から培養哺乳類細胞を溶解するのに効果的です。この溶解バッファーはプルダウンおよび免疫沈降アッセイ用に最適化されており、Thermo Scientific Pierce BCAおよび660 nm Protein Assays、タンパク質精製、およびイムノアッセイ(ELISA、ウェスタンブロッティングなど)を含むその他の多くのアプリケーションに使用できます。
Pierce IP Lysis Bufferは25 mMトリス-HCl pH 7.4、150 mM NaCl、1 mM EDTA、1% NP-40、および5%グリセロールで構成されています。このバッファーはプロテアーゼ阻害剤やホスファターゼ阻害剤を含有していませんが、必要に応じて、使用直前にThermo Scientific Halt Protease Inhibitor CocktailまたはPhosphatase Inhibitor Cocktailなどの阻害剤を添加して、タンパク質分解を防止したり、タンパク質のリン酸化を維持できます。