組換えヒトラミニン521（rhLaminin-521）は、ヒト多能性幹細胞（PSC）のフィーダーフリー培養用に定義された表面を提供する組み換えヒトタンパク質です。Essential 8™培地と併用した場合、rhLaminin-521は、低分子阻害剤が存在しないストレスの多い条件下で細胞生存を促進することが実証されています。rhLaminin-521には核型異常の兆候がなく、継代が20を超えるPSC成長をサポートし、PSCの能力を維持して3種類すべての生殖細胞株系列に分化することが示されています。また、rhLaminin-521は、Essential 8培地と組み合わせて使用する場合に、フィーダー不依存からフィーダー不使用への移行におけるヒト体細胞およびヒト多能性幹細胞の生存に対して、最適なリプログラミング効率を実現します。培地と基質を組み合わせたキットについては、Essential 8™適用キットを参照してください。

rhLaminin-521の特長：
•堅牢 — 最小限の労力でのフィーダー依存培養システムとフィーダーフリー培養システムの間の細胞の移動
• 効率的 — 多能性幹細胞にヒト線維芽細胞を簡単に再プログラムします
• 生理学的に関連が高い — 最小限の培養分化で細胞を増殖します
• 拡張可能 — 遺伝的安定に影響しない単一細胞としての継代幹細胞株

トラブルのない移動
Essential 8培地と併用すると、rhLaminin-521は、フィーダー依存培養システムからの移行中の多能性幹細胞の接着性と増殖をサポートする堅牢な培養マトリックスを実現します。

効率的なリプログラミング
rhLaminin-521は、ヒト線維芽細胞のリプログラミング中に得られるコロニー数が増加することを示しています。これはin vitro疾患モデリングにおいて重要となる可能性があります。

信頼性の高い拡張
rhLaminin-521は胚盤胞で発現されるため、ヒト幹細胞のニッチを模倣した環境を提供します。

簡単なスケールアップ
rhLaminin-521は、ROCK阻害剤がない場合に、単一細胞として安定した多能性幹細胞の維持を促進します。