Thermo Scientific TMTpro 16plex標識試薬セットは、タンデム質量分析（MS/MS）を使用したタンパク質の同定および定量のための最大16サンプルのマルチプレックス化を可能にします。
このTMTpro 16plex標識試薬セットの特長は以下のとおりです。
•マルチプレックス — 細胞、組織または生体液から得られた最大16サンプルの同時MS分析
• ロバスト — マルチプレックス機能の強化により、サンプルの定量値欠測が減少し、複製の信頼性が向上
• 効率的 — アミン反応性のNHSエステル活性化試薬により、タンパク質配列やタンパク質分解酵素の特異性に関係なく、すべてのペプチドの効率的な標識を実現
• 適合性 — Proteome Discoverer 2.3で完全にサポートされているデータ解析によるOrbitrap Eclipse TribridおよびOrbitrap Exploris 480質量分析計を含む、Q ExactiveおよびOrbitrap Fusion Tribrid装置シリーズなどの高解像度Thermo Scientific MS/MSプラットフォームでの使用に最適化

TMTpro標識試薬は、次世代のタンデム質量タグで、タンパク質の同定および定量に関して妥協することなく、サンプルのマルチプレックス化のレベルを高めるように設計されています。TMTproタグ構造は、タグがアイソバリックかつアミン反応性の状態にとどまる点でTMTタグ構造に似ていますが、より長いスペーサー領域およびイソブチルプロリン質量レポーター領域の点では異なります。MS/MSフラグメンテーションの後、各TMTproタグは、タンパク質発現レベルの相対定量に使用される高解像度MS/MSスペクトルの低質量領域で固有のレポーター質量（TMTpro 126-134Da）を生成します。

TMTproタグの利点として、マルチプレックス相対定量の向上、サンプルスループットの向上、サンプルの定量値欠測の減少などがあります。TMTpro 16plex標識試薬は、阻害剤の用量反応実験、経時的変化の実験、サーマルシフトアッセイまたは生物学的複製などの複数のタンパク質サンプルの分析に適しています。業界最先端の高解像度Orbitrap装置およびソフトウェアと組み合わせることで、TMTpro試薬は定量的なタンパク質発現解析のための統合トータルソリューションを提供します。

TMTpro標識ペプチドの高解像度解析の場合、Nanospray Flexイオン源に推奨されるLCカラムはAcclaim PepMap 100 C18 LCカラムです（カタログ番号164942または164939）です。EASY-Sprayイオン源の場合、推奨されるLCカラムはEASY-Spray C18 LCカラムです（カタログ番号ES802またはES803)。これらの製品には、限定的使用に関する商標ライセンスが適用されます。