アポトーシスは、細胞の丸み、ブレブ形成、DNA断片化などの明確な細胞過程によって特徴付けられます。TUNELアッセイは、組織サンプルでアポトーシス細胞中の断片化DNAを検出するためにもっとも汎用されている方法です。この場合、まず断片化されたDNAの3’-OH末端に修飾dUTPを取り込みます。dUTPは多くの場合、蛍光色素分子を含んでいます。蛍光色素分子サイズのために、修飾dUTPは予想される取り込み速度よりも低く表示され、TUNELアッセイの感度に悪影響をおよぼす可能性があります。現在市販されているTUNELアッセイキット向け蛍光色素には、光退色や蛍光スペクトルのオーバーラップの問題が多く見られ、いずれもアッセイの感度と多重化能力を低下させます。

Click-iT Plus TUNELアッセイは、これらの問題に対処するために開発されたもので、アジドとアルキルインの間の銅（I）触媒（クリック）反応に基づいています。大型（MW約100,000 Da）抗体と比較した場合、分子量が約1 kDaのAlexa Fluorアジドの小型サイズであるため、Alexa Fluor 488、594、または647色素を複雑なサンプルに簡単に組み込むことができます。これにより、穏やかな固定または透過化が可能になり、アッセイの所要時間が短縮されるため（約2時間）、同一条件下でより高い割合のアポトーシス細胞を検出できます。Click-iT Plus TUNELアッセイは、反応条件が穏やかなため、蛍光タンパク質または色素によるマルチプレックス化が可能です。

Click-iT TUNEL Alexa Fluorイメージングアッセイには、カバースリップまたは96ウェルマイクロプレート上で培養された接着細胞のアポトーシスを正確かつ確実に検出するためのコンポーネントがすべて含まれています。ポジティブコントロール用にストランドブレークを生成するDNase Iも含まれます。